coffee break

某の情報系大学院生

Windowsにjlistingパッケージを導入する

TeXソースコードを記載するとき、listings環境を使うと日本語を含むコメントが少々バグって表記されることがある。
これを解決するのにjlistingというパッケージを導入すればいいというのは調べてわかったのだが、Linux環境での説明であることが多くWindows10環境の僕ではどうやればいいのかわからなかった。長い時間をかけてようやく導入することに成功したので記録しておく。

jlistingパッケージのインストール

以下のページからjlisting.sty.bz2をダウンロードする。
osdn.net
ダウンロードしたファイルを以下のフォルダに移動させる。
C:w32tex\share\texmf-dist\tex\latex\listings
TexLiveを使ってる人は適宜読み替えてほしい。

Linuxに詳しくないので初めて知ったのだがbz2拡張子はLinuxではよく使われる圧縮方法らしい。Linuxで使われるということはWindowsではそのままだと解凍できないということだ。

Gowのインストール

そこで、WindowsのコマンドプロントでもLinuxのコマンドを使用できるようにするフリーソフトがあるのでダウンロードする。(今回は使わないがLinuxでよく見かけるsudoコマンドはこのソフトを入れても使うことができないので注意、あくまで.bz2形式ファイルを解凍するために入れる。)

github.com
このページの上方にあるDownload Installerをクリックしてダウンロード

ダウンロードしたらインストーラを実行するだけ、特に設定をいじらずにNextをおしまくればいい。
インストールが終わったらPCを再起動する。これで以下のLinuxコマンドが使えるようになる。
f:id:mildtech:20170724153716p:plain

今回使うLinuxコマンドはbzip2だ。

コマンドプロンプトを起動し、先ほどjlisting.sty.bz2を置いたC:w32tex\share\texmf-dist\tex\latex\listingsに移動する。
次に以下のコマンドを実行しファイルを解凍する。

bzip2 -d jlisting.sty.bz2

listingsフォルダの中を見て、jlisting.styファイルが7KBで存在してたら成功だ
ソースコードには¥usepackage{jlisting}と記述する。listingsと違って最後にsをつけないことに注意。あとは通常どおり書いていけば良い

jlistingなし
f:id:mildtech:20170724155530p:plain

jlistingあり
f:id:mildtech:20170724155534p:plain

確かに日本語付きコメントに対しても正しくlistingが適用されるようになった。

追記

Macの人もshare\texmf-dist\latex\listingを見つけてそこに入れて同様の操作を行えば行けるはず